微小な異物を高精度に分析する
異物分析サービス
異物分析サービスでは、各種X線分析装置(EDS/WDX)や赤外分光光度計(FT-IR/顕微FT-IR)、熱分解ガスクロマトグラフ(Py-GC)などを用いて異物の推定を行います。
当社では、各種成分を特定する豊富な分析機器と、長年培ってきた分析前処理技術を駆使し、微細な異物でも推定が可能です。
- 検査日数
- 2週間 (相談可)
- 分析方法
- お問合せフォームにてご相談ください。
よくある分析要望 Case study
- 発生した異物が何か知りたい
- 製品に混入していた金属片の中身が知りたい
- 製品に混入していた油汚れと、機械の潤滑油が一緒か調べたい
- 原因調査の為、異物と推定物の成分比較をしたい
- 排水中の懸濁成分の調査
- 成紙斑点など、紙上の異物が何か知りたい
サービスの特徴 Feature
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サンプル量が多い場合
・外観観察 (色、形状、硬さ、粘性など)
・灰分%(灼熱減量%) *
・溶剤抽出%
・無機組成分析(蛍光X線分析/SEM-EDX分析)
・赤外吸収スペクトル(FT-IR)分析
・熱分解ガスクロマトグラフ分析(Py-GC)
*ご指定の温度がある場合には、事前にご連絡ください。例) サンプル量が比較的多い場合の分析手順と項目
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サンプル量が微小もしくは微量の場合
・外観観察
・無機組成分析(SEM-EDX分析)
・赤外吸収スペクトル(顕微FT-IR)分析例) サンプル量が微小もしくは微量な場合の分析手順と項目
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分析例 Analysis example
汚れの付着が目立つ
ベアリング部の汚れ分析
「汚れ」の詳細を確認する為、前処理を行い、分析対象の汚れを「有機分」と「無機分」に分離しました。
「有機分」に関しては、赤外吸光分光分析と熱分解ガスクロマトグラフィー分析を行い、汚れ成分が「フッ素系潤滑油」
「無機分」に関しては、走査電子顕微鏡・X線分析装置解析を行い、汚れ成分が「クローム合金」という結果が判明しました。
弊社からは「汚れ」が発生した原因の推測理由として、古くなった潤滑油がベアリングの金属摩耗物と共に堆積している可能性が高い事を報告させて頂きました。
お客様からは分析結果を基に潤滑油の交換頻度を上げる事で問題の解決に繋がったとのフィードバックを頂きました。